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お知らせ

2024.04.28

【コラム番外編】MIRAIの学校 春のオープンキャンパス 講義内容③

引き続き『MIRAIの学校 2024春のオープンキャンパス』の講義でお伝えさせていただいた内容、


『パチンコ店ポスター顧客視点とかけ離れている説』


―そのポスターは誰のもの?広告宣伝が見直されている今こそ、既成概念に囚われずに見直してみませんか?-

の続きをコラム用に加筆修正したものの③、最後の投稿となります。




2⃣装飾変更等の文言における顧客視点の考察

続いてはよく見る装飾変更。当社でもぶっちゃけたお話、よく制作しています。

ただこの装飾変更、誰向けにどういう訴求なんだ?

スマスロ北斗が装飾変更したから、なんなんだ?

そんな疑問、抱いた事ございませんか?
ユーザー目線をもっていないと難しいかもしれませんが『装飾変更』という文字を見たときに抱くお客様の印象は…



です。基本なんの感情もわいてきません。何もそこからは受け取れません。
今はオススメと はっきり銘打っても誰にも文句言われないはずですが敢えての『装飾変更』。
訴求能力が著しく低い言葉なのにまるで万能かの様に多用されてます。

他にも似たようなアピール?だと、どこか隠語チックな総付け景品や海やジャグなど機種由来の特別商品を『入荷しました!』アピールですかね。

この、何もやっていないのに何かやっている風であれば、客は勝手に何か感じてくれるでしょ、というスタンス、なんなのでしょうか。

昨今、店舗運営をされている方でもご自分で遊技されない方が増えてきたと聞きますが、もしかするとそういうところが影響しているのでしょうか。

もちろんお客様はそんなに簡単ではございません。

悪くとられると
『何かやっている風だなこれ騙されない様にしよ』
と、いわゆるフェイク演出として受け取られかねません。

ではお客様に「是非この機種で遊んで頂きたい」という明確な意思表示を、『装飾変更』という文言や事実をもってお客様に訴求するにはどうしたらいいか。

こちらも当たり前なのですが、装飾変更をなぜしたかをしっかりお客様に伝えればいいんです。もちろんこういうのはダメですが、たとえば


という一文を機種訴求のポスターや台間POPに入れたり、店内アナウンスで定期的にアナウンスしたりすると途端に装飾変更という言葉が生きてきます。

そうです。
察してね、ではなく、言葉に、ポスターにしっかり意味を持たせて、しっかり伝えることが大事なんです。

それをしないでお客様に対して雑に匂わせる掲示物が現状、非常に多いのです。
『見る人が見たらわかるポスター』

どころか

『見る人が見てもなんだか怪しいポスター』

ばかりになって、ライト層はまたも置き去りです。今後はしっかり目を向けて欲しいポイントです。

何かをやった風、やってる風なポスターを無くし、様々な目線を意識して内容を精査してみてください。




3⃣ランキングポスターに関する考察

広告宣伝ガイドラインで明確に認められたアピール手法。お店によって強い日があったりするという噂を耳にするんですが、そういう日を暗に示唆することが出来るのでは、出玉のアピールが出来るのでは、と思われていたツールです。


ただ実際はというとブーミングネット様のデータを拝見するとランキングに関して割合としてはもっとも低めです。

そして実のところ、このランキングポスター、初心者も上級者も見ていません。

誰も気にしていないんです。

ちなみにお客様のランキングに抱く印象は…

中級・上級者
→薄いところを引いたラッキーパンチの可能性もあり高設定使用店かどうかの判別要素にはならない。俺たちに必要なのは何枚出たか、ではなく、どのように出たかという過程のみだ!

初心者・ライト層
→そもそも数字の意味するところがどれだけすごいのかがピンときません。万枚?それっておいしいの?コンプリート?なにが完成したの?

といったところです。上記感想に関してはこれもまた先日のMIRAI経営勉強会に登壇されていた20代の方たちの生の声です。


ではランキングは役立たずなのか?


もちろん活きる使用方法はございます。

ランキングは設置島近くに機種訴求ポスターと共に置くことを鉄則にしましょう。一番は設置機種の近くです。そうすることによって『違和感の創出』の可能性が出てまいります。



みたいな違和感をもって頂けたらラッキーです。
逆に言うとこれ以外効果的な使用方法はないといっても決して言い過ぎではございません。



『力の入れ具合の度合いとして一目瞭然に演出するサブ的訴求ツール』



という程度に認識を改め、ランキングポスターの運用方法を見直されてみてはいかがでしょうか?




④世にはびこる『訴求がありそうでまったくないデザイン』
 に物申したい


綺麗でカッコいいデザインが嫌いです(妬みではない

かっこよくデザイン精度が高いと評判の制作会社、集団、デザイン部、たまにお見掛けします。
ピンタレストなど拝見すると多くのフォロワーでしたりピンが刺されたりしております。
ご自身でも自信アリ!みたいな自己紹介文があったりして感心するばかり(僻みでもない
ただ私の判断としては、


『デザイン力』が高いことを売りにしている場合、なぜか訴求ポイントを蔑ろにしがちです。
デザイナーや店舗担当者の美的感覚ももちろん大事ですが、カッコいいね~、で終わっちゃ意味がない。


制作会社に投げっぱなしにするのではなく、皆様が発注元としてしっかり要望を伝え、分かりにくければ校正しっかりとることが大切です。


カッコいいデザインを創ってくれるからって手放しで任せていると、広告効果のない美術品まがいの代物が店内にあふれてしまいますのでご注意を。



★継続率、獲得出玉の数字を大きくアピールするデザイン

みたいなデザインよくみますよね?
一見すると訴求ポイントを明確に絞った、特徴を端的に伝えている『風』デザインです。
これがいいんです、みたいなコンサルの方もいらっしゃるかもしれません。
ただ…継続率や、大当りの獲得玉数をアピールって…



誰に何を伝えたいんですか?



初心者にはこの数字のクローズアップはなんのことやら感覚的にピンと来ません。
また、中級・上級者は自分でそもそもスペックなどの情報を集める能力が高く、このポスターを見ずともどういうスペックか知っている可能性が高いです。

要するに私から申せば誰のためでもないデザインなんです。

もっとその機種の魅力を伝える言葉や要素、たくさんあります。

もしどうしても継続率をしっかり伝えたいならば

『その数字の表すものでどんな楽しい事が起こるか、魅力的な状態になるのか』

までわかりやすく伝えることで初めて効果が生まれます。


『数字』は物事に説得力を与える文字情報であってそれ自体に訴求はないと考えるのが正解です。


もちろん例外のデザインもありますけど。
ただ最近多すぎやしませんか?継続率・大当り時の玉数アピール。
はっきり言ってお客様は辟易していますよ。



そういうわけでございまして最後に全体的に改めてまとめさせて頂くと、



◎広告物作成の時は誰が見るかを意識しましょう

店内掲示物に関しては、

①新規顧客・ライトユーザー
②中級者~上級者


大きく分けてこの二者の目線です。今後は①を軽視せず、


『期限切れ感のあるポスター』
『見る人が見てもなんだか怪しいポスター』
『数字が羅列されているポスター』


の設置に関しては注意を払い、未来を見据え、誰が見ても制作意図が分かるデザインを意識しましょう。




◎コラムを読んだくだっさった皆様へのオススメ


ここは本当に持ち帰って頂きたいんですが、


・掲示物の運用に関して 設置個所/期間等

・種別分けし掲示物の役割(誰に対するどういった訴求か等)を明確化する。

・制作内容に明確な意図を組み込む際のルール作り


上記を制定しておけば、とんでもないポスター配置になったり、素っ頓狂なデザインが店内に掲示されたりすることも少なくなるでしょう。

また、そしてなにより、何度も申し上げますが、新規顧客・初心者・ライトユーザーの視点を今まで以上に強く意識して頂きたいです。

パチンコ業界の未来を創るのは皆様自身になりますし、もちろん私もその一助になれば、と強く考えこちらのコラムに書かせて頂いた次第です。現状の集客だけでなく未来の顧客の創出を意識し、よりよい業界をぜひ作ってまいりましょう!


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