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2024.06.05

【コラム】未だに(東京以外で)跋扈するAI来店が、あくまで!個人的に!引っかかる件

ただAI作成の女の子ってつい見ちゃいますよね



5月23日、東京都遊技業協同組合 阿部恭久理事長のお名前で至急重要の案内が出ました。


『広告宣伝ガイドラインに記載のない事例の当面の解釈について』


読んで字の如し、ですが今までの流れでいくと、


・質疑書 → 『これやっていいよ!』が書かれてます。
・ガイドライン → 『これやったらヌッコロス(゚Д゚)!!』が書かれてます。


上記に書かれていない、いや書かれているけど判断が難しい、いや判断できるんだけどバカなフリして怒られるまでやっちゃう輩に現実を叩きつけるために、


・業界として禁止とする広告宣伝について


などの書面を補足的に必要に応じてホール4団体の名前入りで発出しておりました。


しかしながら今回は都遊協からのお達しということで地域は限定的、されど全日遊連の理事長でもある阿部様のお膝元の東京都のものですので他道府県への影響は決して小さくないと推測されます。


私は広告宣伝ガイドラインを最初に作る!ってなった時に地域格差の是正もその目的と伺っていたので、こういうお達しが一部の地域で出されたりすると、地域格差を生むきっかけになるのではと考えてしまいます。ヒロシ・ヤング様のYouTubeチャンネル ヤングちゃん、寝る? https://youtu.be/iZV0wkHdzmk?t=1160 でもヤング様が同様の発言をされていて勝手に嬉しく思ったり。


ただこのコラムでは、AI来店に対して私が感じている『そこはかとない違和感』を言語化しみたく存じます。
コラムなんで思いのたけを勝手に書きますが異論は認めます。


まず、パチンコ店における広告宣伝活動に関してパチンコ業界独自のガバナンスをもってしっかりしなさいよ大人なんだし、というスタンスに大きく変わったのが2023年になります。
法律がどうとか、警察庁がどうとか言う前にホール4団体が正義でそこがNGを出したら試合終了です。


で今回の 都内AI禁止(仮。
パチンコ店が自店や競合店の広告手法について疑問に上がった場合、都道府県単位の遊協に報告する流れがあり、まとめられたものをホール4団体が協議・判断を下すという流れがある中で地域遊協内でとりあえず自粛するというパターンは旧来の広告手法においては以前からの流れを踏襲する、というところではあったと思うんですが広告宣伝ガイドライン発出後、新たな形での広告手法に関して暫定的な表現で自粛を求めるというのは初めてのパターンだったと思います。


このタイミングで私のAIに対する違和感を叫んでみたくなりました。


①そもそも、Artificial Intelligence の来店ではないだろ?あぁん??


AI(Artificial Intelligence)は人工知能の略です。
ただ、『来店したよー!ぼく、ジャグラーが好きだから応援しちゃう!だから来てね!?みんな大好き!』
と僕っ子がXでポストしていたりするのはいわゆる中の人、つーか中のおじさんが若い子が使うであろう言葉遣いを頑張って使って発信しているに過ぎません(あくまで想像)。


AI来店は語としてキャッチーですが正確にそれを表現しているかと言えばちょっと?で、つまりはネーミングからして私は違和感を感じておりました。


てかCGC(Computer Graphic Characters)来店じゃん。


違和感②は世の多くの男性が目をハートにしそうな『その人』が来店していない事(いや来店できるわけないんだが)にどうしても引っかかってしまいます。
平成24年7月20日に警察庁生活安全局保安課長名義で出されてた通知、『ぱちんこ営業における広告、宣伝等の適正化の徹底について』から10年以上来店系イベントを自粛していた法人地域がほとんどでした。


が!


令和4年12月23日に新たに警察庁生活安全局保安課長名義で出された『ぱちんこ営業における広告及び宣伝の取扱いについて』で有名人が来る事は告知していいけど煽っちゃだめだよという内容が明記されていたのをきっかけに、呼んでいいんだ!!!?となって、もはや有名人でもない演者というカテゴリーの方々が雨後の筍の様に世に出てきて、ある程度の知識とやる気とおっぱいさえあれば誰でも呼ばれるというPタレバブルと呼ぶにふさわしい状況に。
単に『なんかやってる感の演出』として呼んでしまっているわけです。


これ自体もなんだかなあ、ですが、ここで生まれたのがAI来店(AIを駆使?して作ったCGキャラだけど!何度でも言う!)。
晒し系イベントが抹殺されゆく中、彗星の如く現れました。
ただね、結局そのCGキャラも晒してるわけです。
なによりそもそも来店イベントとは、有名人がパチンコ店に来てお店を賑やかす、というのが想定で、お店の状況を伝える事を目的とするような来店はそもそもグレーだし、実態が存在しない者が来店だなんて想定外、というかダメって言われてないから大丈夫理論じゃんか!と思っていました。


要するに私はガイドラインに逸脱しているのでは、と考え某有識者に確認したところ、

これは『おすすめ』の告知に過ぎないから大丈夫

とのことでした。
腑に落ちないながらもそう仰るなら、、そうなのかああああ?やぱ納得いかあああああん!と思ってた最中の至急重要のお達し。


敬愛するI老師が、これは議論の余地はなくAIはダメということ、とおっしゃったこともあり、これは解釈論ではないんだというのが分かってすっきりしました。


AI来店を一番最初に考案された方がどなたか存じ上げませんが、なんというか面白いこと、新規性の高いことを考えるなあと思っておりました。
ただ実態がやはり賑やかしには止まらず、CGキャラの名前が機種示唆につながる事、そして煽りたい機種分増殖していったことで結局晒し屋とやっていることに変わりなく、むしろ巧妙な一つの隠語ではないかと非常に残念な気持ちになっておりました。


私はパチンコ業界4団体が『パチンコ広告宣伝~失われた10年~』(勝手に名付けた)からの脱却を目指し、業界ガバナンスを構築することを引き換えに苦労して手に入れた『ぱちんこ営業における広告及び宣伝の取扱いについて』を、当初から、『いきなり行政から怒られることなくなったんでとりあえず怒られるまでやりましょ~』って言っていた、業界でも割と名の知れた方を知っています。


あんたみたいな人がいるから業界が腐っていくんだよ。
また冬の時代に戻っていいんか?


と心の底から思っていました、というか今でも思っています。
正義を振りかざしたいわけでもなく、
やれることなんでまた減らすようなことするんだよ!!!
というのが紛れもない純然たる真意です。なんといっても弊社はデザイン屋。パチンコ業界が盛り上がってこそですから。


某業界通の方のnoteにもAI来店考えた方は賢いよね、って書いてあったのですが全く私も同意見です。
ただ言葉を選ばず言うと正義の立ち位置でグレーなことを間違っていないと言い切る強かさがないとできません。


顎脚付きの謎のインフルエンサー風女子にお金を10万、20万と使うより安価で済み、店舗が伝えたいことを発信力のある方法で対外的に伝える。
売上に苦しむパチンコ店のカンフル剤にはまさにもってこいです。
けれど実際は設定示唆とは言わずとも当日強そうな機種アピールにはなりまして、結局それはダメなんです。煽ることにもなるし日替わりのオススメNGというのも抵触する。
法律的にOKなんで大丈夫というのは通用しません。我々の業界の代表者が作成したガイドラインからはみ出していたら元も子もないわけで。


いろいろアンチ的な立場で書き連ねましたが、言ってしまえば推定有罪の状態。ガイドラインの記載やそれに準ずる書面での通知があったわけではなく一地域遊協のガイドラインの解釈としてNGとした事実以外にはないのですから。
ほかの地域は引き続きおとがめなしだったりするかもしれませんし、東京も晴れてOKになるかもしれません。

流れ的には厳しいけど…

広告代理店は時代のニーズに合った新規コンテンツの開発をしないと顧客から飽きられ、会社はつぶれます。
このAI来店は新規性が高く今ドキで広告規制をかいくぐったかのように思われました。
ただ、『そっち行っちゃいか~ん!』という方向にぐいぐい歩を進めてしまった。
私が思うに、CGキャラはそのお店のおすすめ台を紹介する広告塔としての取材アイコンに徹して、来店なんて謳わなきゃいいんです。
んでおすすめ開始日を明確に記載し日替わりおすすめじゃないことをしっかり見せるためおすすめ終了日もある程度の日数掲載すれば文句も言われません。
おすすめアップ時にお店はドコソコの媒体で掲載されました、って謳えばいいし、媒体側はこのお店のおすすめ台の紹介をする。
CGキャラの性格付けとして好きな機種がどうとか名前がどうとか別にいいわけで。
訴求力はそんなに変わらないと思うんです。
なんなら媒体掲載タイミングと取材タイミングずらしたら二段ロケットにだってできる。取材はおじさんでいいんです。webでの紹介MCをCGキャラにやらせればいいだけで例えばX上の見た目もそんなに変わりません。


私なりにCGキャラの生きる道を考えましたが、ゆーてもおそらく賢い方たちは既に二の手、三の手を考えていることでしょう。
ただグレーを攻める事をしないで欲しい。旧態依然としたイベントの骨組みを変えずどう濁そうかと考えることを止めて欲しい。
業界の首、真綿で首絞めてるようなもんなんだから。
ガイドラインの完全なる内側でやれることたくさんあります。


業界の未来を見据えての新規コンテンツを新たに考えて欲しいなあ。


今月のポスターはTo LOVEる – ダークネスの導入ポスターです。少年誌の限界に挑み続けた本作がスロットに!これはこれで楽しみですね!

みんな大好き??