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お知らせ
【コラム】車内放置 ダメ。ゼッタイ。

GWも明け、これから夏に向かうこの季節、皆様いかがお過ごしでしょうか。
広告宣伝ガイドライン第三版が出たタイミングでコラムを書こうと1月からタイミングを見計らっていたのですが、諸事情があるようでまだ発出に至らず。
そこで先月出された『全日遊連「子どもの事故防止」に係る取組に関する文書』そちらを見ながら思うところを書いてみます。
※コラム書いたらガイドライン出るフラグあるよね。
真夏の車内に幼子を放置して熱中症などで痛ましい事故が起こった事がございました。
社会問題にもなりパチンコ業界の存在自体が悪だとする風潮さえ見られました。そこで業界をあげて「子どもの事故防止」に取り組み、猛暑が続くようになった近年においても最悪のケースは平成30年以降起きておりません。
しかしながらいわゆる毒親というものはいるもので「事故が起きそうになった」ケースは未だに後を絶たない様です。
実際のケースとして一番危険だったのでは、と思ったものを一つ取り上げてみます。
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北海道 3月8日 12時45分 晴れ -1℃ 2ヵ月の乳児…1名
放置者:父親(27歳)、母親(17歳)
遊技客から、「平面駐車場の車から赤ちゃんの泣き声がする」との連絡があり、従業員が該当車両を確認したところ、施錠されていない車の後部座席に後ろ向きに設置されたチャイルドシートに乗っていた乳児を発見した。該当車両は、フロント以外はスモークが貼られており、フロントガラス方向からはチャイルドシートの背面がわずかに見える状態だったため、乳児を目視確認できない状態であった。乳児の健康状態に問題はなかった。従業員がドアを開け乳児を保護し、直ちに110番通報するとともに店内放送で車の呼び出しを行ったところ、両親が現れた。事情を聴くと店内で遊技をしていたとのことで、謝罪等はなかった。10分後警察が到着し、両親の身柄を警察へ引き渡した。両親は保護責任者遺棄罪で逮捕された。
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これは、、、
わが故郷においてとんでもない事例ですね…エンジンがかかっていたかどうかの記載がございませんが外は気温ー1度とのこと。たとえ空調が効いていたとしてもガス欠や何かの拍子でエンジンが止まったりしたら事故が起きかねません。
てかそもそも、母親の年齢が…
あかーーーーん!
うーむ。
ただ正直申し上げると… 私も放置されたことあります…
父さんごめん、全部、言っちゃうね。
~本名・渡辺啓太、今日、暴露しまする。~
といっても私が幼少期ということは40年以上前の話。昭和のパチンコ店では現在では考えられない牧歌的な世界が広がっておりました。
携帯もない時代、なかなか帰ってこない父を呼び出すため母がパチンコ店に電話をして店内放送してもらい電話に出させる、みたいなことがちょくちょくあったり、店内で父親の隣で遊技したり、なかなか帰ってこない父親をお店に入って呼びにいったり。
そういう時代の中で数回だったと記憶しておりますが駐車場の車の中で父の遊技を待ったこともございました。
私はませていた部分があり、3~4歳くらいにはデパートで迷子になっても駐車場の家の車の前まで戻り家族が来るのをじっと待っていたりするような子でして、もしも車内で暑いとか寒いとかがあれば自分で文句を言いに行くくらいにはなっており(そもそも入場がアレなんですけど)、また当時のウチの車は日産サニーでパワーウィンドウ非搭載。つまりエンジンがかかっていようといなかろうと車内から自力でグルグルしたら開けられます(そもそもドアロックも自分で開けられますが)。
長時間の待機に飽きると店内に行き父を見つけて文句を言うと渋い顔をしながらおそらく休憩札を差して車で15分ほどの自宅に私を送り届け、またパチンコ店に舞い戻っていきました。
※初めからそうしろ説、承ります。
要するに父は息子(私)の身には絶対に何も起きないという確信をもって車内に私を放置し、いやそもそも放置という概念ではなく「待たせて」パチンコを打っていた訳です。
晩年、ガコッ音に対し、心臓が止まりそうになるから嫌になるといいながらもジャグラーを愛した父も鬼籍に入り、今更私に晒されるとも思ってなかったでしょうけど、紛れもなく実話です。父は町役場を定年まで勤め上げ、堅物ではございませんが仕事に真面目でなにより多くの人から愛される愉快な人でした。
むろんそんな父から虐待を受けたという意識もなければ父にも待たせている以外の罪悪感はなかったでしょうし、なんなら私は暇つぶしに駐車場で同じ境遇の子を探したりして見つけたらお互い暇よなあ、とか勝手にシンパシーを抱いたり。要するによくある話だったのです。当時から違法行為ですし褒められたことでないのは確かですけど。
私がホールスタッフとして働きだしてる頃(2002年前後)には店内に小さなお子様が入って来るとインカムがワ――――っと飛び交って、近くにいるスタッフが直ちに退店を促す、ということが当たり前になっておりましたがターニングポイントとなったのは2005年11月の風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営法)の改正で罰則が厳罰化されたことでしょうか。
※異論、というかそこじゃないよ、みたいな話があればXでお気軽に絡んでください。
法の厳格運用が悪質な子供の放置を産んだ、とは言いません。大人たちの車内放置が犯罪行為だという意識にそもそも乏しいのが問題です。
事例を見ても逆ギレ案件が少なからずあり非常に残念に思います。
一方で遊びたい人をはじくのではなく遊べる環境を整えることもやはり必要だし、私の様に原風景にパチンコ店があることが悪だとも思いたくない。
なんだかこの問題は喫緊の課題であるファン層拡大のためにもっともっと議論していろいろふくらませて考えて昇華させる必要がある気がしてきました。
以前は併設で託児所を設ける店舗がちょこちょこございましたが、今は果たしてかなりの少数になっていると思われます。弊社のクライアントや私が行くお店には少なからずそういう施設はないと記憶しております。
コスト面などハードルが高いことも障壁になっているかと思いますが独立採算性まで見ていたのか、とか協業(近隣の競合店、保育園運営法人)ができないのか、とか時代が変わり出来ることも変わってきたかと思います。今こそ何ができるのか。遊びの力で心を元気にできるなら、私はもっとたくさんの皆さんにパチンコで遊んでもらいたい。
というわけで今、私に何が出来るのか。
そりゃやっぱりデザイン会社ですもの、ポスターを作らせて頂きます。
もちろん今回のポスターは車内放置、ダメ。ゼッタイ。ポスターです。ぜひご利用ください。
